炭酸飲料のボトルを開けたりお菓子の袋を開けたりするたびに、遠い目で宙を見つめてしまいそう…。
新型コロナウイルスは地球を震え上がらせるほど恐ろしくて、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)はもう最悪。気を紛らわしたり、絶望の底をグルグルしてしまう頭をリフレッシュさせたりするために、ボトル入り炭酸水をたくさん飲んでました。プラスチックは環境にとって悪夢なので、それが悪いことだというのはわかっているんですが、炭酸水は私をハッピーにしてくれるのでやめられないんです。でも、どうやら私のペットボトル入り炭酸水好きは、これまで考えられてきた以上に環境に悪そうなんですよ。もう、ビックリです…。
マイクロプラスチックと呼ばれる5mm以下の小さなプラスチック片は、下水処理場を通過して水路に浸入し、毒素を放出して海洋生物を危険にさらします 。また、空気中に漂うマイクロプラスチックを吸い込むと、体に悪い場合もあるそうです。一般的にマイクロプラスチックは、大きなプラスチック製品が時間の経過とともに分解されたり、メーカーが直接作ったりしたものだと考えられていました。
ペットボトルやお菓子の袋を開けるだけでマイクロプラスチックが発生
ところが、Scientific Reports誌に発表された新しい研究によると、マイクロプラスチックの新たな発生源が見つかっちゃったらしいです。なんと、炭酸飲料のボトルやお菓子の袋、密閉されたパッケージを開けるだけで、マイクロプラスチックによる汚染が発生する可能性があるのだそうです。
科学者たちは、分光器や科学検査、顕微鏡を用いて、チョコレートの包装を破ったり、ハサミでテープを切ったり、ペットボトルのキャップをねじって開けたりして、どれくらいマイクロプラスチック汚染が起こるかを観察しました。
マイクロプラスチック汚染をなくすには、製造方法の見直しが急務
その結果、30cmのプラスチックが裂けるごとに、1ナノグラムから3ナノグラムのマイクロプラスチック(1400個から7500個のマイクロプラスチック片)が生成されることがわかったそうです。洗顔剤の容器には30万個のマイクロビーズが入ってることもあるみたいなので、それと比べればたいしたことないと思うかもしれませんが、あらゆる種類のプラスチック製パッケージを開封するときに発生するマイクロプラスチック汚染をなくすには、ほぼすべてのケースで製造方法を変える必要があるのだとか。
マイクロプラスチックによる健康への影響は未解明
科学者によると、この種のマイクロプラスチック汚染がもたらす具体的なリスクをハッキリさせるためには、さらなる研究が必要だそうです。プレスリリースには、「どんな毒性があるか、またどうやって体に取り込まれるかに関してまだ解明されていないため、人間への影響についてはさらに研究が必要です」と書かれています。
使い捨てプラスチック廃止の動きが加速
今回の研究は、使い捨てのプラスチック製パッケージの使用を完全にやめる必要があることを示す新たな事例といえます。それを実現するために、欧州連合全体では、2021年までの使い捨てプラスチック禁止を計画しています。また、アメリカでは、ニューメキシコ州選出のトム・ユードール上院議員(民主党)と、カリフォルニア州選出のアラン・ローウェンサール下院議員(民主党)が連名で、特定のプラスチック製品の生産禁止と、プラスチック生産施設の新設許可を一時停止して、汚染の原因になっている大企業にリサイクルプログラムの管理と支払いを強制する連邦法案を提出しました。
こんな風にプラスチックを段階的に廃止しようと努力してる人々がいるというのに、正直なところ、それでもストレスはなくならないんですよね…。ビールを飲むにはまだ時間が早すぎるから、もう1本ペリエとってこようっと。
訳者がポリエステルの服を着てるだけでマイクロプラスチックをばらまいてることになるという記事を書いたのはつい先日のことでした。その悪夢からさめないうちに、今度はペットボトルのふたを開けただけでマイクロプラスチックが、呼ばれもしないのに飛び出すなんて。マイクロプラスチックから逃れられる場所は、もう地球には残っていないのでしょうか…。
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April 11, 2020 at 10:00AM
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ペットボトルを開けるだけでも、マイクロプラスチックが発生するって… - ギズモード・ジャパン
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