新型コロナウイルスの影響でおうち時間を過ごす人たちの癒やしになればと、オイルを入れた瓶にドライフラワーなどを詰めて鑑賞する「ハーバリウム」を体に見立てた「着物ドールリウム」の着物に、自ら考案したペットの「花ぬり絵」をアレンジした。制作のほか、作り方も指導。受講者に「家族で癒やされている」と喜ばれている。
電気機器メーカーに勤務していた二十代のころは「残業や休日出勤が多くて」疲労やストレスがたまっていたという。気分転換にフラワーアレンジメントを習ったことが転機となった。休職して英国のフラワーデザイナーの専門学校に二カ月間通い、三十歳の時に本格的に活動を始めた。
出身地の川崎市宮前区を拠点に、フラワー教室の講師をしながら、ワークショップを開いたり、展示会などのアレンジメントをしたり。芸能人の個展や企業の商品発表会などではグッズや商品を引き立たせるような花の装飾を手がけてきた。
「花ぬり絵」を考案したのは一年半前。十三年間一緒に過ごしたペットのメス犬と死別したのをきっかけに、花などで飾り付けて犬や猫の絵を描く「花ぬり絵」を考案。会員制交流サイト(SNS)にアップすると、同じようにペットを失った人や、飼育中のペットで作りたいという人など、全国から問い合わせが届くようになった。
着物ドールリウムは横浜市青葉区のフラワーデザイナー星野久美さんが考案した人形だ。瓶に着せる着物は和紙で作る。
東京五輪を前に「和に通じるものを作りたい」と考え、今年一月から星野さんの指導を受け、着物ドールリウムの制作に取り組んだ。ワークショップや展示会への出展を重ね、現在では星野さんの許可を得て、自身が主宰するフラワー教室「フェドゥラローズ」で制作指導や作品の販売、普及を行っている。
「着物ドールはそれだけで美しいが、ペットが入ることで子どもからお年寄りまで幅広く見てもらえるようになった。作るときは和紙を選ぶところから楽しめる。コロナの影響でたまったストレスの解消にはもってこいだと思う」
花ぬり絵や着物ドールリウムの教室などの問い合わせは、フェドゥラローズ=電050(6864)2533、同教室のブログへ。(安田栄治)
<花ぬり絵と着物ドールリウム> 花ぬり絵は犬や猫など動物の絵を花や石などで飾り付けた余川さんのオリジナル作品。余川さんの着物ドールリウムは、着物にこの花ぬり絵をあしらっている。材料は100円ショップで購入できるものばかりで費用は1個当たり600円ほど。約1時間で制作できるものもある。
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June 08, 2020 at 04:51AM
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<かながわ未来人>ペットの「花ぬり絵」考案 川崎市拠点のフラワーデザイナー・余川久美子(よかわ・くみこ)さん(50):東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞
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