Tuesday, August 25, 2020

5mの魚竜の胃になんと4m級の獲物、定説覆す化石、「大物食らい」最古の証拠か(ナショナル ジオグラフィック日本版) - Yahoo!ニュース

約2億4千万年前、大型動物を捕食した初の海生爬虫類の可能性

 今からおよそ2億4000万年前、巨大な海生爬虫類が、自分より体長が少しばかり短い海生爬虫類をのみ込んだ直後に死亡し、化石になった。 魚竜の胃の中から見つかったタラトサウルスの化石  2010年に中国南西部の科学者たちが発掘を始めるまで、2頭はそのままの状態で石の中に閉じ込められていた。科学者たちは、太古の海での生と死に関する知識の多くが、海のモンスターのこの「ターダッキン」(七面鳥(ターキー)の中にカモ肉(ダック)や鶏肉(チキン)などを詰めて焼いた料理)によって覆される可能性があると主張している。  米カリフォルニア大学デービス校の古生物学者である藻谷亮介氏は、体長5メートルはある魚竜(Guizhouichthyosaurus)の胃の中に、体長4メートルのタラトサウルスの仲間(Xinpusaurus xingyiensis)のほぼ完全な胴体が入っていることに気づいたとき、画期的な発見をしたことを確信した。タラトサウルスはトカゲに似た体をもつ海生爬虫類のグループだ。この化石に関する論文は8月20日付けで「iScience」誌に発表された。  魚竜は肺呼吸をし、卵ではなく子どもを産む。体長20メートルを超え、シロナガスクジラに迫る大きさまで成長する種もあったが 、Guizhouichthyosaurusのような初期の魚竜はより小さく、おそらく体長は4~6メートルだった。ずらりと並んだ歯は、大型動物の捕食に使われたとされるナイフ形の歯のように鋭くないものの、獲物をしっかり捕らえることができ、ヌルヌルしたイカのような頭足類を捕食していたと考えられていた。  しかし藻谷氏は、今回発見された化石は、初期の魚竜が中生代で最初の「メガプレデター」、つまり大型動物を補食する大型動物だったことを示唆していると主張する。「彼らは人間よりも大きな動物を捕食していたのです」

魚竜はタラトサウルスを狩ったのか

 何億年も前の出来事を解明するには、いくつかの課題があった。藻谷氏らはまず、魚竜とタラトサウルスがたまたま上下に重なった状態で化石化したのではなく、魚竜が本当にタラトサウルスを食べていたことを証明する必要があった。 「幸い今回は、見分ける方法がありました」と氏は言う。魚竜の胸郭がタラトサウルスの表面を包んでおり、タラトサウルスが本当に食べられていたことを示していた。しかし、食べられたタラトサウルスがどのような状態だったか、という問題は残る。魚竜は、自分でタラトサウルスを襲ったのではなく、たまたま別の原因で死んでいたタラトサウルスの死骸をあさっただけかもしれない。  藻谷氏らが腹の中の化石をさらに詳しく調べると、真っ先に腐り落ちるはずのタラトサウルス手の指がまだついて残っていた。これは、腐敗してバラバラになったものを食べたのではないことを示している。  魚竜の胃からは、タラトサウルスの頭蓋骨と尾は見つからなかった。研究チームは、魚竜から約20メートル離れたところからタラトサウルスの尾の一部を発見した。同じ個体のものであることを証明する方法はないものの、「実を言うと、尾の大きさはぴったりなのですが」と藻谷氏は言う  研究チームは、魚竜がおそらく水面でタラトサウルスを襲って殺したのではないかと推測している。その後、魚竜はワニのように死骸を丸ごと、あるいは非常に大きな塊のままのみ込もうとしたのだろう。魚竜がタラトサウルスの体の中で最も大きくて肉の多い部位に噛みついたり叩いたりした間に、細い首と尾は切り離されて流れ去っていったのかもしれない。

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August 25, 2020 at 03:32PM
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