[株式会社神明水産]
先輩の養殖業者も旨いと言うが商売にはならないと口を揃える。
宇和島市で初めての幻の高級魚「スマ」のテスト販売をクラウドファンディングで開始した。(12月21日迄)
育てるのが難しい魚に挑戦する神明水産三代目の見る養殖業の未来。
愛媛県宇和島市で初めてスマの養殖に挑戦しているのは、神明水産の田中俊也さん(28)。愛媛大学農学部で魚の病気について研究に取り組んだのち、見識を広めるために東京の食品商社に就職。2018年、祖父の代から続く神明水産に入社の三代目。
養殖業者としての仕事を始めると「自分が本当にうまいと思った魚を育てたい」との思いは日増しに募り、大学時代に食べてそのうまさに驚いたスマの養殖を開始した。
しかし、これまで誰も養殖してこなかったのには理由がある。
それはこの魚の味の良さである脂がのっているのに繊細であるの裏返しのように、非常に育てるのが難しい魚だからである。
田中さん本人も認めている。「私も一消費者としては本当に美味しい魚だと思います。旨いはもちろんモチモチなのにとろける食感は他の魚にはありません。しかし養殖業者としてはリスクの大きな魚です。マグロの仲間ということもあり常に泳いでいないと死んでしまう魚です。また、潮の変化には敏感で、肌も弱く取り扱いはもちろん寒さにもとても弱く育てていて気の抜ける日はありません」
それでも挑戦するのは彼が養殖業の未来を見ているからである。
出身大学である愛媛大学が進める『えひめ水産イノベーション·エコシステムの構築』~水産養殖王国愛媛発、「スマ」をモデルとした新養殖産業創出と養殖産業の構造改革~
「社会的インパクトが大きく地域の成長とともに国富の増大に資する事業化プロジェクトを推進することで、日本型イノベーション·エコシステムの形成と地方創生を実現することを目指す」という事業。
そんな養殖業の未来に向けて船出した田中さん。
現在、クラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/shinmeisuisan38)も開始した。「クラウドファンディング(CF)を使えば、養殖魚に興味のない人や都会に住む人に養殖業や地方の現状を知ってもらえるのではないか?」との思いからの挑戦である。
返礼品は「活き〆・フィーレ(下処理したもの)加え、一夜干し・生ハム」などを準備した。
笑顔の素敵な三代目のもっと笑顔が見てみたい。
企業プレスリリース詳細へ (2020/12/15-10:16)
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December 15, 2020 at 08:16AM
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幻の高級魚スマガツオ「旨いはもちろんモチモチなのにとろける食感」に魅せらた若手養殖業者の挑戦 - 時事通信
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