読者のみなさま、明けましておめでとうございます。冬磯シーズンが到来した昨年12月下旬、竿納めとニューロッドの入魂を兼ねて、伊豆大島の地磯を訪れました。しかし、毎度のごとく、そこで待っていたサカナくんは…。 (東京新聞記者・田原牧)
山のような年末作業にようやく目途がついた師走の26日、「このコロナ禍でも、磯の空気はいいよ〜」という定宿・奥山荘のおやじさんの甘言に誘われ、伊豆大島に渡った。
潮は若潮でイマイチだが、思えば竿納めもまだ。お給金もコロナ禍で下降中だが、この先も明るい兆しはなく「ここで買わねば、一生買えない」と、しばらく前に勢いでがまかつの高級磯竿「マスターモデルII尾長H53」を購入してしまっていた。その入魂も終わっていなかった。
この日は西風の強風。なので、島の東側にある公園下の磯の一択だ。遊歩道から崖を下る無名磯を選んだが、誰かが整備し、ロープを張ってくれていた。他の釣り人に気づかれないよう入り口は草ぼうぼうのまま。この心遣いがさもしい磯釣り師にはうれしい。
今回はやや釣り座を変えた。タモが届く場所ではないが、仕掛けの投入範囲が広くなった。なんだかいい感じである。
道糸5号にハリスは4号。電気ウキは1号で針はがまかつTKOの7号。餌はオキアミとバナメイエビの切り身。夕方から試合開始だ。だが…。潮はほぼ動かず、上空から回り込んできた風で海面が押さえられベタベタだ。
100メートル、さらにその先にもヘッドライトと電気ウキが見える。同宿のベテランたちだろう。でも釣れている様子はない。活性の鈍さに冬の到来を感じる。なんとか離岸流を見つけては仕掛けを潜り込ませ、ようやくポツリポツリと根魚を上げる。
午後8時すぎにウキがモゾモゾ。アワセると魚だ。しかも強い引き。今年は、やたらイスズミに取りつかれている。だが、イスズミ特有のたたきがない。ということは「もしや尾長?」。うれしさでアドレナリンが一気に上昇する。
そのとき、このロッドの売りを忘れていた。極胴調子なのだ。だから魚が暴れない。何度か突っ込むが、かわして魚は足元へ。「シメシメ」。ここでようやく崖上からヘッドライトを照らした。なんと魚体が白い。正体は巨大なイスズミさんだった!
無理に抜き上げようとすれば、せっかくの竿が折れかねない。泣く泣く面倒な落としダモを潜らせ、ロープで引き上げた。針はかんぬきを貫いていた。体長は55センチ超だ。「おまえさんに罪はないんだけどねえ」と語りかけつつ、針を外し、両手で魚を抱えて海にお帰り願った。
その後、風は北東に変わり、気温も活性もますます下降。竿と仕掛けを変えてキビナゴで挑んでみるものの、ウツボさんの4連発。体も心も凍り付いて終了した。
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January 05, 2021 at 06:09AM
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