ボンジュール! パリ在住ライターのユイじょりがお届けする「食の豆知識」。今回のテーマは、日本人の食生活に身近なイクラ・タラコ・スジコなどの「魚卵」。なかでも特に、ピリッとした辛さがやみつきになる「明太子(めんたいこ)」に注目したい。
魚卵といえば、プリン体?
一般的に、魚卵に対する印象といえば、おいしい・白米に合う・酒のさかなといったプラスの声があがる一方、痛風の原因となる「尿酸値の上昇」や「プリン体」といったドキッとする言葉も思い浮かぶ。
筆者は自他ともに認める卵(鶏卵)好き。魚の卵もしかりで、米にもパスタにも魚卵を好きなだけかけまくる習性がある。だが齢30代後半、体の健康が気になるゾーンに突入したこともあり、魚卵にはどれだけプリン体が含まれ痛風リスクが高いのか、おそるおそる調べてみることにした。
日本痛風・尿酸核酸学会による『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版』によれば、「肉や魚などの高プリン体食材を多く摂取すると血清尿酸値が上昇し、痛風発作のリスクが高まるため、プリン体の1日摂取量は400ミリグラム程度が推奨される」とある。さらに、プリン体が極めて多い食品の目安は、「食品100グラムあたり300ミリグラム以上」なのだという。
きっと魚卵はここに含まれるのだろうなと予想しながら、続いて、痛風・尿酸財団のウェブサイト上に掲載されている「食品のプリン体含有量 一覧表」を見ると、明太子100グラムあたりのプリン体は159.3ミリグラム。おや? 意外に少ない。他の魚卵をみても、タラコが120.7ミリグラム、スジコが15.7ミリグラム、イクラにいたっては3.7ミリグラムと、実は身近な魚卵たちに含まれるプリン体はそこまで多くないことが判明した。「魚卵好き族」にとってはなんたる朗報!……と喜びつつも、さすがに食べ過ぎは気をつけることにしよう。
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March 27, 2022 at 01:00AM
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めくるめく魚卵ワールド フランスで明太子を自作した|NIKKEI STYLE - Nikkei.com
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