県産100%の緑茶「伊勢茶」の県内消費を拡大しようと、県が新たな施策を続々と打ち出している。人気ゲームのキャラクターを活用したティーバッグやペットボトル茶を発売したほか、伊勢茶を使った商品開発を後押しする。急須で入れる伝統的な飲み方だけでなく、多様化する消費者の需要に応える商品をそろえることで、県民に伊勢茶に親しんでもらう狙いがある。 (横田浩熙)
県は昨年十二月、人気ゲーム「ポケットモンスター」のプロデュースを手掛ける「ポケモン」(東京)と包括連携協定を締結。これに基づいて今年二月、全国農業協同組合連合会県支部(JA全農みえ)が「みえ応援ポケモン」のミジュマルをパッケージにあしらったティーバッグを発売した。せん茶やほうじ茶など四種類あり、三袋入り三百二十四円。JA全農の通販サイト「JAタウン」や鳥羽水族館(鳥羽市)などで購入できる。
今月十二日には、うま味が強い「一番茶」を100%使用したミジュマルパッケージのペットボトル茶(五百ミリリットル入り百六十二円)を発売。コンビニ大手ファミリーマートの県内の店舗が扱う。
県農産園芸課の樋口宜修課長は「子どもから大人まで、いろいろな方に手に取ってもらいたい」と期待する。これらの商品をきっかけに、急須で入れるリーフ茶のような、より本格的な伊勢茶の商品の購入につなげたいとの思いもある。
三重県は茶の生産量が静岡、鹿児島両県に次ぐ全国三位の産地だが、そのわりに県民に飲まれているとは言えないのが現状だ。総務省の家計調査によると、二〇一九〜二一年の県内(津市)の一世帯当たり平均緑茶購入量は九百五十二グラム。全国の県庁所在地と政令指定都市で十位で、前年の四位から後退。一位の静岡市の半分以下だ。
県は昨年八月から、水筒で伊勢茶を持ち歩いてもらう「マイボトルキャンペーン」を展開。応援企業の従業員にティーバッグを配るなどし、消費推進を図ってきた。しかし、県民の消費を増やすためには魅力的な伊勢茶の商品が足りないとの考えから、本年度は三百万円を投じ、企業の商品開発を支援する。最大五十万円の補助金を交付する内容で、県内各産地の茶葉を使ったティーバッグの飲み比べセットなどを想定している。
企業側にも商品開発に意欲的に取り組む動きが出ている。多気町の茶加工販売「川原製茶」は、全国の百貨店や県内の店舗で、高級ティーバッグのばら売りをしている。紅茶やウーロン茶も含め味わいが異なる十五種類をそろえ、そのほとんどに県内産の一番茶を使用。高野誠専務は「気分によって飲み分けられる手軽さがある」とPRする。価格は一袋百八〜二百十六円と高めだが、友人用の贈り物などとして人気があるという。
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