「内川手作りさかなずかん」を見せる、左から横田義明事務局長、本郷俊作理事長、金谷真教育長＝射水市役所で
作製のＮＰＯ 射水の小学校に贈る
「日本のベニス」と呼ばれる射水市の運河・内川の魅力を発信するＮＰＯ法人「水辺のまち新湊」は、地元の小学生が内川で釣った魚を紹介する図鑑を作製した。ＮＰＯの本郷俊作理事長と横田義明事務局長が二十三日、市役所で金谷真市教育長に贈呈した。図鑑は市内の小学校に配布される。
ＮＰＯが二〇一九〜二一年度に取り組んだ市公募提案型市民協働事業の一つ「ふるさと再発見『甦（よみがえ）れ内川！−魚・水・環境−』」の一環。一九年度と二一年度に親子釣りざおづくり、内川を会場にした親子魚釣り大会を開催。魚釣り大会で児童が釣り上げた魚をイラスト付きで仕上げた。
図鑑の名称は「内川手作りさかなずかん」。Ｂ５サイズのカラー十八ページ。内川は富山湾とつながり、海水と淡水が混ざる川で、図鑑には汽水域や海水域に生息するマハゼやクロダイ、マダイなど十五種類の魚を紹介した。珍しいヨコスジフエダイやアユカケも番外編として載せた。「内川の昔と今」と題して内川の歴史についても触れている。市職員がイラストを担当した。
ＮＰＯは四百九十冊を寄贈。市は釣り大会に多く参加した地元の放生津、新湊両小学校の全校児童に配るほか、ほかの小学校十三校に十冊ずつ届ける。
本郷理事長は「図鑑を見て、子どもの頃から内川に親しんでほしい。今後も魅力ある川があるまちづくりをしていきたい」と話した。金谷教育長は「子どもの学びになり、地元への愛着や誇りにつながる。とてもありがたい活動」と喜んだ。 （武田寛史）
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