Thursday, May 26, 2022

手描きのお魚図鑑 元水産高教諭が出版 「手軽に魚の世界楽しんで」 - 朝日新聞デジタル

 元宮城県水産高校教諭の座間彰さん(72)=石巻市=が、156種の魚たちを手書きのイラストで紹介する「手描きの魚類図鑑 お魚あれこれ」を自費出版した。身近な魚のこぼれ話から魚類分類学の基礎まで幅広く、「目からウロコ」の一冊となることを願う。

 水色の背景に、あたたかみが感じられる精密な魚の絵が並ぶ。1ページに2匹ずつ。地元で水揚げされるサンマやサバ、メバルといった身近なものだけでなく、シーラカンスやタツノオトシゴも集めた。

 全てに座間さんの解説文がつく。生態のほか、仕事で関わったり食べたりした時の印象も添えている。

 たとえば、東京・伊豆大島で食べたウツボのかば焼きは「小骨が多くウナギとは雲泥の差」。本当に跳びはねるカエルウオについては、「愛嬌(あいきょう)ある顔だけど気持ち悪い」。マンボウの腸の串焼きの感想には「歯ごたえがありイケル」とした。

 千葉県出身の座間さんは、東京水産大(現・東京海洋大)を出た後、国際協力事業団(現・国際協力機構)に入り、南米チリで水産養殖事業に従事。帰国後、35歳で水産高校の教諭になった。退職し、石巻市図書館で小学生向け魚講座を受け持ち、魚のイラストを描き始めたのをきっかけに、大人向けの出版を考えた。

 長年、水産関係の研究論文に載せる原図を描いてきたうえ、水彩色鉛筆画サークルでも腕を磨いてきた。水を含ませると芯が溶けて水彩画のようになる色鉛筆を使って、約1年かけて今回のイラストを描き上げた。写真だと分かりにくい魚の細部も描き込んだという。

 一番のお気に入りは、赤い体に長い尾びれを持つ高級魚ハマダイのイラストだ。裏表紙に「深海の女王」として紹介。これまで一度だけ、学生時代に八丈島東京都)の居酒屋で刺し身を食べ、「舌にはまだその味が残っている」と余話に書いた。

 図鑑には、専門用語集や魚類研究に関する章も設けた。ただ、念頭に置いた読者は、自宅で調理をする主婦層だ。「切り身で買ってきた魚の姿を調べたり、子どもと一緒に眺めたり。気軽に魚の世界に親しみ、楽しむ手がかりになれば」と話した。

 B5判カラー122ページで1650円(税込み)。石巻市や仙台市の主な書店で販売中。(原篤司)

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May 27, 2022 at 09:00AM
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