課題を持って回数を重ねる度に、結果にかかわらず理解が深まり引き出しが増えていく。沼津沖のマルイカはそんな要素がとても強い魅力ある釣りだ。
7月初旬、昨年来の課題を試しに静浦漁港に向かった。結果は胴長20センチの良型を中心にトップ22匹。
幸松丸に集まった釣り人は10人。小学生やそのお母さん、70代の男性とまさに老若男女が集い、この釣りの親しみやすさがうかがえる。
午後5時半出船。ポイントは大瀬崎沖。夏の夕刻の海風を感じながら20分ほどで到着。日没前、仕掛けの準備をして戦闘態勢を整える。暗くなり、船内灯がともるといよいよ釣り開始。
筆者の年越しの課題とは「竿」。当たりをもっと明確に出すために、クロダイのカセ釣りで使う専用竿が使えないかと考えた。家ではその穂先に5号から15号までの重りを下げて、どの重さまで耐え得るかを確認した。あとは現場で軽い重りでも仕掛けが流されない範囲の潮の速さで収まることを願うのみ。
7時20分、左舷船尾でこの日の第1号が釣れた。いよいよ時合[じあい]到来だ。
期待に胸を弾ませながらスルスルと仕掛けを20メートル付近に送り込み、誘いを入れる。
船長は釣れた人の攻めていたタナを聞き、それをマイクを通じて皆に伝える。船内灯に寄ったイワシの群れの下側に潜んでいるようで、15メートルがその目安。
少しだけ上下する船の揺れに合わせて、敏感な穂先もお辞儀をするが、そのリズムと違う微妙な押さえ込みをキャッチ。
すかさず竿を真上に突き上げて合わせる。「ズンッ」とマルイカの重みが竿に乗って「やった!」。手巻きリールの巻き上げを開始。5本セットしたスッテ(イカ用の擬似針)の一番上(赤白)に、あめ色もまぶしい20センチのマルイカが掛かっていた。
7時半から8時ごろに一番のピークがあり、筆者と同じ舳先の、裾野市の河口誠さんがイカメタルの仕掛けで3匹のマルイカをゲット。筆者も明確な当たりも微妙な当たりも逃さず、5匹を手中に。
その内の3匹を連続で掛けた時は今回のミッションの成功を確信したが、乗りが渋くなった9時前からはうまくはいかなかった。そんな感じが、終了の10時半までの1時間半、ずっと続いた。
船内でほとんどの釣り人が10匹釣るのがようやくの状況の中、ただ1人、船長も太鼓判を押す熟練の方が、22匹のマルイカを手にした。筆者は渋い時間に2匹を追加し、トータルで7匹だった。
今回の竿の課題に関してはおおむね回答を得た。そしてまた次回の課題が新たに加わる。イカの反応がより竿先に伝わりやすい、ロスのない仕掛けを考えたい。
問い合わせは幸松丸<電090(2578)8218>へ。
(松田智博・フィッシングライター)
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July 13, 2022 at 06:51PM
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沼津沖・船釣り 夜のマルイカ、竿頭22匹【魚影を追って】|あなたの静岡新聞 - あなたの静岡新聞
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