脳卒中と心筋梗塞のリスク大
まずはMPと脳卒中の関連を示した(2)の論文について、イタリアのカンパニア大学の内科医で、著者の一人であるジュゼッペ・パオリッソ氏が説明する。
「頸動脈内の脂肪などが硬化して大きなプラーク(塊)ができると、手術で切除するのが一般的です。この切除片を調べたところ、約60%からMPやNPが発見されました。しかも術後約3年間の経過を観察したところ、MPが含まれていた患者は脳卒中や心筋梗塞のリスクが高かったのです。
一般的にプラークが剥がれて血流に乗り、細い血管を詰まらせると脳卒中や心筋梗塞が起こる。MPやNPは硬くなった動脈にくっつきやすいため、プラークがより大きく、剥がれやすくなるのだと思われます」
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5mm以下にまで小さくなったプラスチックの破片をMP、1mmの100万分の1~100分の1程度の大きさのものをNPと呼ぶ。目に見えないサイズのプラスチックの欠片が食品の中に紛れ込み、あるいは空気中に漂いながら、さまざまな経路で人間の体内へと侵入し、重篤な疾患を引き起こしているのだ。
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June 21, 2024 at 03:00AM
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