外房・大原沖でヒラメとマハタが好調だ。大原港の報知指定・松栄丸の乗合船では、３～４キロ級のヒラメが頻繁に上がり、マハタも１～２キロ級がよく釣れている。取材した日には、６・１キロの大型ヒラメが上がり、マハタの食いもよかった。２種の高級魚が同じポイントで狙えるので、どちらが食ってくるか分からないところに魅力がある。
大原沖では、高級魚のヒラメとマハタを同時に狙うという、なんともぜいたくな釣りが楽しめる。取材した２１日は水深６２メートルで釣りを開始した。松栄丸ではこのところ３～４キロ級の良型ヒラメがよく釣れていたが、この日も一流し目に千葉市の丹野雅士さん（４６）が３キロ級のヒラメを上げ、好スタート。
そして、ビッグサイズのヒラメがあがった。左舷船首付近に席を構えた国立市の丸岡正幸さん（５０）は、竿先に出たアタリにすかさず竿先を下げ仕掛けを送り込んだ。するとギュンギュンと強い引きに変わった。ここで合わせを入れた。初めこそおとなしかったが、リールを巻いていると急に暴れ出した。「青物かな」と丸岡さんが勘違いするほどの強烈な引きだった。無理をせずゆっくりと上げてくると、水面下に大型ヒラメが見えた。ここで隣の人の道糸にハリスが絡まるアクシデントが発生。しかし、バラすことなく無事にタモ網に納まった。６・１キロ（下船後に計量）の超大型だった。
マハタも活性は高く、横浜市の江副公保さん（７６）が立て続けに上げた。ヒラメとマハタは釣り方は同じだが、食い方には違いがある。ヒラメは俗に「ヒラメ４０」といわれるようにじっくり食い込ませるが、「マハタはイワシを一口で食って、海底に向かって泳ぎだします。ヒラメより食い込みが速いですね」と江副さん。タナ取りにも違いがある。「（マハタ狙いなら）根に入られないように、タナを底から２～３メートル上にします。ですが、私はヒラメも狙いたいので１・５メートルほど上げて待ちます」。結局、江副さんはヒラメ２尾とマハタ４尾を釣り上げ、トップとなった。
この日、ヒラメは０・８～６・１キロ０～２尾、マハタが０・４～３キロ０～４尾。１７日にはヒラメ１・５～６・５キロ０～３尾、マハタ０・７～２・５キロ０～４尾。特にヒラメは３～６キロ級が合計７尾と大型がそろった。中井一也船長（５９）は「春はイワシの群れについてきた大型ヒラメが釣れるので、楽しみです。マハタは高水温の影響か、昨年から食い続いています。当たり年ですね」という。大原沖では５月６日までヒラメ・マハタ釣りが楽しめる。（田中 清）
◆ヒラメ・マハタ釣りのタックル
▽竿…１・５～２・４メートル、オモリ負荷２０～６０号で胴調子▽リール…中型両軸タイプ▽道糸…ＰＥ３～５号▽仕掛け…幹糸７号、ハリス６～７号８０センチ、親バリは丸セイゴ１７号、孫バリはトレブルフック８号、捨て糸５～６号で５０～８０センチ▽オモリ…８０～１００号▽餌…生きたイワシ。
◆置き竿でも十分楽しめる
終始、竿を持って狙っていては体力がもたない人もいる。しかし、置き竿でも十分楽しめる。川崎市の潮田喜義さん（７８）は竿を竿掛けにセット、オモリが船の揺れで海底に着き道糸がたるむと、糸フケを巻き取りタナを調整していた。「置き竿でもタナが合えば、魚は餌を食います。アタリが出てから竿を持てば良いですからね」と話し、省エネ釣法でマハタ３尾とヒラメ１尾をゲットした。
◆めも ヒラメ・マハタ釣りの近況、乗合船は、大原港松栄丸（ＴＥＬ０４７０・６２・０５７１）。乗合船は午前４時集合、５時出船。料金は餌、氷付きで１万２０００円。女性、中学生以下は割引あり。乗合船は人数制限あり。要予約。
このほか以下の船宿からも乗合船が出る。
平潟港第３隆栄丸（ＴＥＬ０２９３・４６・２１３３）。スロージギングで狙う。
外川港大盛丸（ＴＥＬ０４７９・２３・３３６２）
飯岡港太幸丸（ＴＥＬ０４７９・６３・１９０２）
洲崎港第２美吉丸（ＴＥＬ０９０・７００８・０８０２）
網代港森竜丸（ＴＥＬ０５５７・６８・１４７７）
茅ケ崎港ちがさき丸（ＴＥＬ０４６７・８６・１１５７）では、根魚五目船を出している。
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March 25, 2020 at 09:00AM
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高級魚祭り！ヒラメ＆マハタ好調、どちらが食ってくるか分からない魅力…外房・大原沖 - スポーツ報知
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