「下之一色町案内」のマップを紹介する服部さん（左）と荒川さん＝名古屋市中川区の正色コミュニティセンターで
かつて伊勢湾有数の漁師町として栄えた名古屋市中川区の下之一色。そんな往時を回想してもらおうと、地元・正色（しょうしき）学区の住民有志らがインターネット上で昔の写真が見られるデジタル地図「下之一色町案内」を作製した。三月末の閉鎖が決まっている魚市場や昭和時代の市電下之一色駅といったレトロな風景の数々。有志らは「懐かしさを住民と共有しながら地域の魅力として発信していきたい」と力を込める。
有志らは町おこしを担う正色学区連絡協議会の生活安全委員会。漁業の衰退や住民の高齢化に伴う地域課題の解決を目指し、昨年四月に発足した。
ネットの地図上で写真を紹介する手法は学区出身の地方公務員、服部純司さん（４６）が発案。「撮影場所や年代を明確にしながら写真を残していきたい」と、一年ほど前から個人的に作り始めた。委員会発足を機に連絡協議会として取り組むことになった。
「町案内」は、グーグルマップの「マイマップ」機能を利用した仕組み。ネットの地図上に設定されたポイントを選択すると、登録された写真とその説明文が表示される。各ポイントで見られるのは、大勢の人でにぎわう魚市場周辺の様子、地元の祭りの風景、伊勢湾台...
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