Wednesday, February 24, 2021

魚信 はっぴぃ魚ッチ すさまじい手作り感、高知海保が事故防止動画 - 高知新聞

「横浪半島沖で無人のボートが転覆、漂流…」

 2月初め、高知新聞がこんなニュースを伝えた。すると持ち主の釣り人が名乗り出た。スズキを狙っていてボートが沈んだという。泳いで逃れて、無事だった。

 ボート発見直後、現場を捜査した高知海上保安部の潜水士は、近くの海で釣り糸を垂れていた。急きょ駆けつけ、作業後は再び釣りに戻り、良型マダイを釣ったとか。

 「海保に釣り師は多いですよ。非番の日でも海に行きたいんです」
釣り中の安全対策を呼び掛ける高知海上保安部の力作。転落事故再現の寸劇らしいが…

釣り中の安全対策を呼び掛ける高知海上保安部の力作。転落事故再現の寸劇らしいが…


 そう話す警備救難課の森本岳史専門官(47)は昨年5月に神戸から着任した。そして、こう感じていた。「高知は釣り中の事故が多いな」

 過去4年間で13件。多くが磯や消波ブロックからの転落で、2件の救助事例を除き、死亡か行方不明になっている。

 「多彩な釣り場は高知の魅力です。安全のために、全て柵で囲ったら魅力は半減ですよね。だからこそ、個人の防御をしっかりしてほしい」

 高知海保で啓発方法を検討する中、トップの矢野秀樹部長がひと言。

 「動画とか、どう?」

 統制された海の警察組織。森本さんらは「釣る!」…、いや、「鶴の一声」で行動に移した。

 真冬の夜の岸壁。竿(さお)を持った海猿2人が、事故の寸劇を演じた。

 「お、きょう海の感じめっちゃええやんけ」

 「釣ったるでぇ~」

 こう話しながら「あ!」と転げてドボン…。

 恐れながら申し上げると、わざとらしさと手作り感がすさまじい。

 せりふは棒読み。風の音で途切れがちで、カメラは揺れまくり。

 「救命胴衣、着けててよかった!」「携帯電話を防水パックに入れてたんや」「118番に電話しよ!」。強引に叫んでくる。
釣具店のヘッドライト売り場で流れる啓発動画

釣具店のヘッドライト売り場で流れる啓発動画


 幹部会議では「雑音がひどい」「説明がないと意味分からん」と、さんざんな酷評を浴びた。

 森本さんは部下の奥様に協力を要請。チョコとクッキーのお礼に〝釣られた〟奥様は、赤ちゃんを抱いて夫の職場に出向き、ナレーションを吹き込んだ。「早く発見してもらうにはヘッドライトが有効です」などの説明が入り、どうにか形になった。

 実際、夜間の転落では釣り人の体温が低下し、赤外線カメラでも発見が難しい。その際は、ライトの光源が役立つという。「防水なら特によし!」だそうだ。

 動画は2分14秒。高知市内の釣具店の売り場で流れている。

 森本さんがコンセプトを語る。「ホームセンターで、柔軟剤のCMとかが繰り返し流れてるでしょう? 見ていると、だんだん『この柔軟剤、ええやん』と思える。あの効果ですね」

 全ては釣り師の安全を願うが故。 (高知新聞社・ハチ)

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February 25, 2021 at 03:02AM
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