高知市長浜の沖合でシラス漁をしていた「九利丸（くりまる）」の前田寛之さん（３６）がこのほど、不思議な魚を見つけた＝写真。シラスを取り込む前に、網に入ったクラゲをすくい甲板に投げ捨てると、キラリと光る小さな物体が。「見たことない。なんやろう？」
正体は、リュウグウノツカイと同じアカマンボウ目、深海魚のテンガイハタ。鏡のような体と赤いひれが特徴で、成魚は体長２メートル以上に育つ。こちらは６センチ弱の幼魚ですでに死んでいたが、同定した町田吉彦・高知大学名誉教授は「珍しい。このサイズは初めて見た」と興奮気味。
日本の太平洋岸では高知県が分布の南限。まれに表層で見つかることも。珍しい魚だと聞いた前田さんは「食べるところもなさそうだし。研究に役立てて」と話していた。（八田大輔）
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February 03, 2021 at 06:40AM
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