Thursday, July 1, 2021

「未利用魚」をアヒージョに 高校生と料理人らがコラボ - 朝日新聞デジタル

大滝哲彰

 三重にゆかりのある生産者、加工業者、料理人と、「高校生レストラン」で知られる県立相可高校(多気町)調理クラブの生徒たちが、コロナ禍で行き場を失った地元の魚を使った「三重のサチージョ」を開発した。松阪市大黒田町のスーパー「ぎゅーとらラブリー大黒田店」で3、4両日に限定販売する。

 三重のサチージョは、サイズが小さすぎたり、漁獲量が少なかったりして、廃棄の対象になりやすい「未利用魚」となったイワシやアジ、ブリに加え、県産のトマトや菜の花などの食材が、さっぱりとした米油と絡むアヒージョ。500ワットの電子レンジで90秒温めるだけで完成する。

 コロナ禍に見舞われた地元の高級食材を活用して、さまざまなアイデア商品を生み出してきた団体「三重の恵み」が、相可高校調理クラブの有志8人と「キッチン三重の恵みプロジェクト」として考案した初めての商品だ。

 「三重の恵み」は、東京で割烹(かっぽう)料理店を経営する四日市市出身の料理人、田中佑樹さん(33)が代表を務める。昨夏から、若い世代の料理人育成のために同校調理クラブでの出張授業をオンラインを中心に開いてきた。その中で1月から、地元の食材を使った商品開発も同時に進めてきた。

 調理クラブ部長の杉森空人さん(3年)を中心に、生徒8人が田中さんのアドバイスを受けながら試作を重ねた。その回数は30回を超えたという。魚とほかの食材の味の調和、見た目にもこだわり、調理工程を何度も練り直した。

 杉森さんは「市場に出回らない魚があることを知って驚いた。それを知ってもらうために、商品を考案しました」と話す。

 未利用魚を使った商品開発の第2弾として、田舎あられの粉末を衣に活用した骨まで食べられる「おかきあげ」の試作も進めているところだ。担当する副部長の渡辺雛美さん(3年)は「今回のプロジェクトで三重の食材の可能性を感じました。地域の人に愛され、全国、世界中に届けていきたい」と意気込む。

 ぎゅーとらラブリー大黒田店で販売する「三重のサチージョ」は580円(税抜き)。各日30食限定。8月中旬ごろから、本格的な販売を検討している。(大滝哲彰)

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