鼻紋認証特許技術を応用した「ペット鼻紋認証機能」
指の指紋は成長しても変わらず、同じ紋様がないため、個人を識別するために活用されているが、犬にも人の指紋のようにそれぞれ違うカタチの箇所があり、それが「鼻」の模様になる。そんな特徴を生かして「迷子犬を減らす」試みがスタートした。
アプリで迷子ペットを減らす試み
株式会社NGAが開発・運営するペット総合アプリ「Pet」は、ペットの写真や動画の投稿、ペットの育て方やおすすめ商品などの情報を発信するSNSアプリだが、6月に鼻紋認証特許技術を応用した「ペット鼻紋認証機能」を追加。
この「鼻紋認証技術」は、AI技術の研究開発を行う「AiBank.jp」が開発。動物特有の鼻の紋様をベータベースに保管、照合することで、AIによって動物の個体をアプリで自動認証できる機能だ。
日本のペットの迷子率は高い
先進国ではペットの殺処分をなくす試みが増えてきているが、日本はまだペットに対しては先進国とはいえない。環境省が発表しているデータでは、犬の引き取り数27,635匹のうち返還数は9,463匹と35%ほど。残りの65%は飼い主が見つかっていない。
さらに、猫の場合は犬以上に迷子率が高く、引き取り数44,798匹のうち、返還数はわずか255匹のみ。0.5%ほどの返還率だ。(環境省データ:対象期間令和2年4/1-令和3年3/31)もちろん、猫の場合は野良猫の可能性もあり一概にすべてが迷子の猫とはいえないが、猫はパニックになるとどこに行くかわからず、小さい分発見も難しい。
犬の場合も帰巣本能があるといわれているが、それでもこれだけの迷子の犬がいる。捨てられたとは考えたくないが、そんな迷子のペットを探す手段は多ければ多いほど見つかる確率は高くなるはずだ。
アプリ登録方法は簡単
「Pet」アプリの新機能「鼻紋認証」の登録方法は簡単だ。まず、「Pet」アプリを持っていない人は、アプリをダウンロードして、アカウントを登録。その後アプリ内にある「マイペット追加」をクリックして、ペットの情報を登録。そこには名前、毛色、体重、ワクチン接種などの情報とともに、「鼻紋認証」の写真を3枚アップロードでき、それをアップロードすることで簡単に鼻紋登録ができる。
マイクロチップと合わせて登録するのがベスト
2022年6月より販売前の犬や猫のマイクロチップの装着が義務化。迷子のペットを減らす防止策になるといわれているが、一般的にこのマイクロチップを読むリーダーは普及しておらず、迷子犬を見つけてもその場ですぐに犬の識別はできない。その点スマーフォンで認証できる「鼻紋アプリ」は手軽に誰でも認証できる。
「鼻紋」を活かした識別アプリは増えつつある
上記で紹介したアプリのほかにも、「犬の鼻紋」に特化したアプリ「Nose ID」も5月に登場しており、リリース後3週間弱で5000頭の登録を達成している。このアプリでは迷子犬を発見した場合は、その犬の鼻をスマホアプリで撮影することで登録されている犬を照会でき、鼻紋が一致した場合は、発見者と飼い主がメッセージでやり取りも可能だ。また、逆に愛犬が迷子になった際は、、周辺のユーザーに通知ができる。このアプリは福岡市との行政連携も行われ、飼い主のコミュニティで迷子犬を減らす実証実験もスタートしている。
将来的には、動物病院やサロンで予防接種や健康状態など鼻をスキャンするだけで情報が共用できるようにしたいとのことだ。
愛犬の万が一のためにも事前の登録を!
今後もさまざまな「鼻紋認証」アプリが増えてくるかもしれないが、いざというときのことを考え、「マイクロチップ」「迷子札」とともに「鼻紋アプリ」も数カ所登録しておくことをおすすめする。
日本はなんといっても災害大国だ。東日本大震災のときペットの迷子届が多数あったが、飼い主の元に戻ることができたのはわずか12.2%。多くがそのまま行方不明になったという。また、近年はペットとともに旅行に行ける環境も整いつつあるが、その分迷子になる確率も高くなる。
両アプリは無料で登録可能なので、愛犬を守るアイテムとして万が一を考えぜひ登録しておこう。
文/舟津カナ
編集/inox.
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July 12, 2022 at 07:21AM
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AIによって動物の個体を自動認証できるペット鼻紋認証機能搭載アプリで迷子犬を減らせるか| - @DIME
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