Wednesday, September 2, 2020

離島沖で魚2種国内初確認 「タマヨリタツ」「シューヤジリチンヨウジウオ」 鹿児島大院生ら命名 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

体長20センチほどのタマヨリタツ(鹿児島大学総合研究博物館提供)

体長20センチほどのタマヨリタツ(鹿児島大学総合研究博物館提供)

口先が短いシューヤジリチンヨウジウオ(鹿児島大学総合研究博物館提供)

口先が短いシューヤジリチンヨウジウオ(鹿児島大学総合研究博物館提供)

 鹿児島大学大学院生らが、タツノオトシゴが属する「ヨウジウオ科」の2種を日本で初めて確認した。種子島と沖永良部島の沖合で採集され、「タマヨリタツ」「シューヤジリチンヨウジウオ」と新しい標準和名を付けた。日本語と英語でそれぞれ論文にまとめ、学術誌に掲載された。

 鹿大大学院農林水産学研究科修士課程2年の荒木萌里(もえり)さん(25)が標本や文献に当たり突き止めた。いずれも豪州や台湾などが生息域とされていたが、流れの速い黒潮により北上してきたとみている。

 赤色のタマヨリタツは体長約20センチで、幼魚のときに藻などに絡まり、種子島周辺まで運ばれたらしい。当初は「イバラタツ」として、5年前に種子島沖で網にかかった標本を鹿大で保管。「他の魚と違う形態が好き」という荒木さんが昨冬、とげの形などに違和感を覚え、タマヨリタツと確認した。種子島に赤米をもたらしたとされる玉依(たまより)姫から名付けた。論文は日本動物分類学会が8月末に発行した和文誌「タクサ」に掲載された。

 シューヤジリチンヨウジウオは体長4、5センチで、口先が短く、頭に白い矢尻のような模様があるのが特徴。昨年11月に沖永良部島沖で発見したダイビングショップ代表の上原航知(かずとし)さん(45)=知名町=が、方言の「シュー」(白い)から命名。荒木さんが英語の論文を執筆した。日本動物分類学会の英文誌「スピーシーズ・ダイバーシティ」の電子版に掲載された。荒木さんは「自分の論文が世界に発信できたという達成感がある」と喜んだ。

Let's block ads! (Why?)



"魚" - Google ニュース
September 03, 2020 at 04:30AM
https://ift.tt/2Ds2oNU

離島沖で魚2種国内初確認 「タマヨリタツ」「シューヤジリチンヨウジウオ」 鹿児島大院生ら命名 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞
"魚" - Google ニュース
https://ift.tt/2Xkxf4q
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment